こんにちは!マクシブ総合会計事務所です。




年末調整や確定申告で、所得税を算出する際に出てくる「控除額」。
控除には大きく分けて「所得控除」と「税額控除」があります。
皆さんは、この2つの違いを正しく理解していますか??
当事務所でも顧問先様から、この2つの控除の違いについてよくご質問を受けます。
今回はその2つの控除の違いについてご説明します。
所得税の計算の流れ
控除について説明する前に、所得税の計算の大まかな流れを確認しておきましょう。
① 収入金額から基礎控除と給与所得控除(給与所得の場合)を差し引く。
② さらに各所得控除を差し引いた金額に、税率をかけて所得税額を算出する。
③ 所得税額から、税額控除を差し引き、最終的な納税額が決まる。
所得税は所得金額に応じた累進税率となっており、適用される税率によって結果的に控除される金額が変わってきます。
所得控除


所得控除は、税額を計算する前の所得から差し引くことが出来るものです。
所得控除額が大きくなれば、税額計算の対象となる所得金額が少なくなり、結果的に、所得税額を抑えることが出来ます。
例)社会保険料控除、生命保険料控除、配偶者控除、医療費控除など
ただし、各所得控除は適用限度額が決まっているものもありますので注意が必要です。
たとえば、一般的に馴染みのあるものとして、生命保険料控除は控除限度額が決まっていますので、支払った保険料額すべてが控除出来るわけではありません。
税額控除


税額控除は、所得控除を差し引いた後の金額(課税所得金額)に、税率をかけて計算した税額から、直接差し引くことが出来るものです。
計算された所得税額を限度とし、こちらも適用限度額が決まっている場合があります。
例)住宅借入金等特別控除、配当控除など
おわりに…
紛らわしい「所得控除」と「税額控除」ですが、違いについてお分かりいただけましたでしょうか。
所得控除は「税額計算の対象となる所得」から差し引くのに対して、税額控除は「計算した税額」から差し引くものになります。
年末調整での還付額が少ないなぁと感じた方などは、今一度この違いに注目して確認してみるとよいかもしれません。
これから確定申告される方は、ご自身が利用出来る控除制度を見落とさないよう注意しましょう。
マクシブ総合会計事務所では、中小企業様の経理業務や記帳を代行しています。
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【監修】税理士:金子 太妥志