こんにちは。マクシブ総合会計事務所です。
「従業員に長く働いてもらいたいけど、退職金制度を設けるのは負担が大きい…」「福利厚生を充実させたいけど、何から手をつければいいのか…」
中小企業の経営者の皆様、このようなお悩みはありませんか?
従業員の定着は企業の成長に不可欠ですが、退職金制度の導入はハードルが高いと感じる方も少なくないでしょう。しかし、ご安心ください。国がバックアップする「中小企業退職金共済(中退共)」を活用すれば、これらの悩みを解決し、さらに税制上のメリットも享受できる可能性があります。
今回は、中小企業の経営者様が知っておくべき中退共のメリットと活用法、そして注意点も踏まえ、分かりやすく解説します。
中退共は、独立行政法人勤労者退職金共済機構が運営する、中小企業向けの退職金制度です。「うちは小さい会社だから退職金は無理…」と思われがちですが、中退共はまさにそうした企業のために作られた制度なんです。企業が毎月掛金を拠出することで、従業員が退職する際に、中退共から直接退職金が支払われる仕組みになっています。
中退共を導入する最大のメリットの一つは、国からの掛金助成があることです。
新たに中退共に加入する企業には、掛金月額の一部(例:掛金月額の1/2、上限あり)を1年間、国が助成してくれます。
既に加入済みで、従業員の掛金月額を増額する場合(※増額前の掛金月額が2万円未満の場合に限る)にも、増額分の1/3を1年間、助成を受けられる場合があります。 この助成金を活用することで、企業側の掛金負担を大幅に抑えながら、充実した退職金制度を導入できます。
中退共の掛金は、全額を税務上の損金(法人税)または必要経費(所得税)に算入できます。
これは、支払った掛金がそのまま会社の利益から差し引かれるため、その分の法人税や所得税の負担を軽減する効果があります。退職金制度を導入しつつ、節税もできるという、まさに一石二鳥のメリットです。掛金月額は5,000円から30,000円まで16種類あり、企業の体力や従業員への配慮に応じて自由に選択できます。
「退職金制度って、管理が大変そう…」とご心配かもしれませんね。
中退共なら、その心配は無用です。掛金の管理や運用、退職金の計算・支払いはすべて中退共が行ってくれます。企業側は、従業員の加入手続きと毎月の掛金納付だけで済み、人事・経理部門の負担を大幅に軽減できます。
「従業員に長く働いてもらいたい」という願いは、多くの経営者様の共通の思いでしょう。中退共は、従業員の定着を促し、企業の魅力を高める上で有効な手段となります。
退職金という確かな保障があることで、従業員は安心して働き続けられます。万が一、会社に何かあったとしても、中退共から直接退職金が支払われる仕組みは、従業員にとって大きな安心材料となるでしょう。
退職金制度は、求職者にとって企業選びの重要な要素の一つです。中退共を導入していることは、福利厚生が充実している証となり、他社との差別化につながります。これにより、優秀な人材の確保や、既存従業員の定着率向上に貢献します。
中退共の制度には、従業員が中退共制度に加入している別の企業へ転職した場合でも、一定の条件を満たせば、前職の掛金納付期間と通算して退職金を計算できる仕組みがあります。これは、従業員のキャリア形成における安心材料の一つとなります。
魅力的な中退共ですが、導入前に理解しておくべき注意点やデメリットも存在します。
中退共では、掛金の納付期間が11ヶ月以下の場合は退職金が支給されません。また、12ヶ月以上23ヶ月以下の場合は、支払った掛金総額より退職金が少なくなることがあります。従業員が早期に退職した場合、企業が支払った掛金が戻ってこない、あるいは従業員が受け取れる退職金が少ないというケースが生じる可能性があります。特に人の入れ替わりが多い業種や企業では、この点を考慮する必要があります。
一度設定した掛金は、原則として安易に減額できません。経営状況が著しく悪化した場合や、従業員全員の同意が得られた場合など、限られた状況でのみ認められます。将来の経営状況も考慮し、無理のない掛金設定をすることが重要です。
中退共は「従業員のための制度」であるため、会社の役員(社長、専務など)は加入できません。役員の退職金については、別途検討が必要です。
中退共は「中小企業」が対象であり、従業員数や資本金に上限があります(業種により異なりますが、例えば製造業は300人以下または資本金・出資金3億円以下、卸売業は100人以下または資本金・出資金1億円以下など)。もし会社が将来的に大きく成長し、これらの基準を超えてしまった場合、制度からの脱退や他の退職金制度への移行を検討する必要が出てきます。
既に別の退職金共済制度に加入している場合、原則として同じ従業員について中退共と二重に加入することはできません(建退共、清退共など)。ただし、特定の退職金共済制度からの移行や、企業型確定拠出年金(企業型DC)など他の制度との併用が可能な場合もあります。既存制度からの切り替えや併用をご検討の場合は、その手続きや影響についても確認が必要です。
掛金が納付されていれば、退職理由を問わず機構から直接退職金が支払われます。企業側で支払いを拒否したり、減額したりすることはできません。
中小企業退職金共済(中退共)は、国の助成を受けながら、税制メリットを享受しつつ、従業員の定着と福利厚生の充実を実現できる優れた制度です。
もちろん、ご紹介したようにいくつかの注意点やデメリットもありますが、それらを理解した上で、自社の状況に照らし合わせて検討することが重要です。
「そろそろ退職金制度を検討したい」「今の福利厚生をもっと充実させたい」とお考えの経営者様は、ぜひ中退共の導入をご検討ください。
経理代行サービスや節税対策はもちろんのこと、給与計算、年末調整等の関連業務を含む給与計算業務に係るトータルサポートも承っております。
社会保険料、源泉徴収税の控除を含む給与計算から、給与明細の発行、給与振込まで各種代行業務や、クラウド給与・勤怠ソフト導入のご提案などもさせていただいております。気になる方は是非、お気軽にご連絡下さい。
毎月の記帳業務が煩わしい、税務のことはよく分からない、決算時の処理が分からない…そのようなお悩みも「経理代行サービス」の導入で解消してしまいましょう!
経理業務においてお悩みのお客様は、初回の無料面談をご予約いただければと思います!
📞03-6450-1117
経理外注・記帳代行センターHP
マクシブ総合会計事務所HP
ご登録はコチラ → ◇FASクラブ メルマガ◇
監査法人トーマツに入社し会計監査及び株式公開支援業務に従事。その後、野村證券株式会社において資金調達やM&Aに関する財務戦略の提案業務を手掛け、また、ベアー・スターンズ証券東京支店では不動産融資及び証券化業務に携わる。
2008年に独立し、マクシブ総合会計事務所及びマクシブ・アドバイザーズ株式会社を立ち上げ代表に就任。